「障害者」といえど、千差万別である。だから、彼らと関わる「健常者」の経験も千姿万態となる。何事も一概には言えない。
ただ仕事として「障害者」を世話するにあたり、やはり、この業界の待遇はおかしいと思う。せめて金を倍払ってくれれば、気持ちよく仕事できそうだ。しかし、そんなことはあり得ない。
「障害者」が「普通」に暮らすとは、どういう意味なのだろう。いまや単身世帯が実態ならば、たとえば、朝食の際、意味不明瞭な発音で喚かれる彼らの話を職員が聞く理由はないのではないか。普通、朝食はひとりで黙って食べるのだから。
辛うじて高卒程度の彼らがいう政治談義に職員がどこまで付き合う必要があるのか。普通、政治と宗教と野球の話は何となく避けるものなのに。
この仕事に向いていないので辞めるべきだとは思う。しかし、コロナ禍でよい仕事もない。残された選択は、ホームレスになるか、自殺するか。しんどい思いをするのもイヤだし、世間様に迷惑をかけるのも申し訳ない。
ひっそりと他人様に迷惑をかけぬように自殺するしかないなと最近とみに思う。生まれてきたことに責任はない。しかし、生きたことが自己責任。もっと早く死ねば良かったと思っている。