2020-08-17

人生セーブポイントの話

数ヶ月に一回のイベントで、「人生セーブポイント」を感じさせるやつがある。

これは、例えば床屋で髪を切るために、鏡の前の椅子に座った瞬間なんかに起きる。

椅子に座った瞬間、まず、デジャブのかなり濃厚なやつが襲ってきて、「おお、前にも同じことあったなー」って感覚で脳がパチパチっとする(実際、前に同じことがあるので、デジャブというのは正確ではないが…)。

そのあと、前回のセーブと今回の間の出来事が、おおまかにわーっと蘇る。人生走馬灯のショボくて短いやつみたいな感じだ。走馬灯たことないけど。

このとき脳裏には、ロープレのピカピカしたセーブポイントアイコンがポッと浮かんでいる。

ちなみに床屋以外だと、

実家にたまに帰ってきて、仏前で「おりん」を叩いたとき

・近所のモスバーガーテイクアウトを頼み、入り口横の長椅子に座ってたら、開いた自動ドアに横腹をぐっと押されたとき構造上なぜかそうなっている)

…にセーブポイントが生じる。

なぜこれらがセーブポイント役割果たしているのかよくわからないが、「おりん」については仏様に向かい合ったとしのしみじみした感傷モスバーガーについては、「いい加減お前学習して他のとこ座れよ」という自分への呆れがトリガーになっているのかもしれない。

最近少し困っているのは、セーブしたときに浮かぶ思い出が、少しずつ少なくなり、もっと曖昧になっていることだ。

これが、毎日単調な生活を送っているせいなのか、単に記憶力が衰えているからなのかはわからない。

また、実家モスバーガーもいつまで今の場所にあるのだろうか、と思う。

というかモスバーガーに関してはあの自動ドアはたぶんクソなので、10年くらいああいう感じだが、いつか修正されてもおかしくない。

もしそこでセーブができなくなると、俺の人生セーブなしで進める、なんかのやり込みプレイみたいになってしまう。困るが、いまのところ新しいセーブポイントは見つかっていないのだ。

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