数ヶ月に一回のイベントで、「人生のセーブポイント」を感じさせるやつがある。
これは、例えば床屋で髪を切るために、鏡の前の椅子に座った瞬間なんかに起きる。
椅子に座った瞬間、まず、デジャブのかなり濃厚なやつが襲ってきて、「おお、前にも同じことあったなー」って感覚で脳がパチパチっとする(実際、前に同じことがあるので、デジャブというのは正確ではないが…)。
そのあと、前回のセーブと今回の間の出来事が、おおまかにわーっと蘇る。人生の走馬灯のショボくて短いやつみたいな感じだ。走馬灯見たことないけど。
このとき脳裏には、ロープレのピカピカしたセーブポイントのアイコンがポッと浮かんでいる。
ちなみに床屋以外だと、
・近所のモスバーガーでテイクアウトを頼み、入り口横の長椅子に座ってたら、開いた自動ドアに横腹をぐっと押されたとき(構造上なぜかそうなっている)
…にセーブポイントが生じる。
なぜこれらがセーブポイントの役割を果たしているのかよくわからないが、「おりん」については仏様に向かい合ったとしのしみじみした感傷、モスバーガーについては、「いい加減お前学習して他のとこ座れよ」という自分への呆れがトリガーになっているのかもしれない。
最近少し困っているのは、セーブしたときに浮かぶ思い出が、少しずつ少なくなり、もっと曖昧になっていることだ。
これが、毎日単調な生活を送っているせいなのか、単に記憶力が衰えているからなのかはわからない。
また、実家もモスバーガーもいつまで今の場所にあるのだろうか、と思う。
というかモスバーガーに関してはあの自動ドアはたぶんクソなので、10年くらいああいう感じだが、いつか修正されてもおかしくない。
もしそこでセーブができなくなると、俺の人生はセーブなしで進める、なんかのやり込みプレイみたいになってしまう。困るが、いまのところ新しいセーブポイントは見つかっていないのだ。
お前の文章よく分からないから、人生のセーブポイントを証明するために一度死んでみてよ
家にデカくて青いクリスタル置こうぜ
ロードする方法を見つけてくれ