2020-08-11

サイゼリヤの午後

私はサイゼリヤの午後がいっとう好きだ。

昼過ぎ時間の流れがゆるやかになった頃に

1人で席につく。

ドリンクバーに行き、氷を3つと炭酸水を注いで、帰りがけに調味料をいくつかとって席にもどる。

このかたちななるまでに何年か試行錯誤した。

席に戻ったら、新しく導入された注文用紙にメニュー番号と数量を書く。いつも頼むメニューは覚えていても番号までは覚えきれずにいつもメニューを開く。と、新しいメニューや組み合わせに気付いて目移りする。

全く、サイゼリヤも罪なことをしてくれる。

店員さんを呼んで、注文をした後暫しまつ。

目線を上げると4人組の男の子たちがいる。

どれが1番腹がふくれるか、今月は小遣いが厳しいけど沢山食べたい、たまにはサラダも、、、

私はもう選べなくなってしまったが、10年くらい前は同じことをしていたなぁと思い頬が緩む。

また目線を移すと、彼らより少し年上の男女がいる。制服を着て、ノート教科書を机いっぱいに広げてミラノ風ドリアメロンソーダをお揃いで飲んでいる。私の方からニコニコペンをはしらせ可愛い女の子しか見えないが、男の子の後ろ姿は心なしか嬉しそうだ。

そんなことを思っているうちに、白のグラスと青豆のサラダが運ばれてくる。

近くに若者がいると自然と背筋を伸ばしてグラスを口に運ぶことができる。

いつかの彼らの見本になれるように食事をすることが私のサイゼリヤでの流儀である

一通り食べ終わり、次の組み合わせを、、と思索していると横にいる遥か人生の先輩の注文に心奪われた。新メニュートッピングを巧みに組み合わせた注文である。きっと赤のグラスがあう。

これはいい知恵をいただいた。早速試させてもらおうとボタンを押す。

先に注文の品が届いた先輩は得意げにスプーンを進める。私は期待に胸を高ならせながら白のグラスを飲み干す。

ちょうどいいタイミング料理と赤のグラスが届く。やっぱり最高の組み合わせだ。

ちらっと横を見ると先輩と目があったので、笑顔で返した。先方も満足げだ。

いつかきた道を眺め思いを馳せながら、いつかいけるかもしれない道を見る。

そんなことをしながら、酒を煽りたくて私は今日もせっせとサイゼリヤに向かうのだ。

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