飲みに来て店員さんを見ていると、料理ってプログラミングだよなーと思う。
注文をすべて短期記憶領域に展開しながら、限られた物理リソース(コンロ、スペース、器、等々)のスケジューリングをしながら、調理そのものも行う。調理と一言で片付けるが、食材毎、道具毎に気をつけるべきことがある。
眺めながら試みるが、私程度の者には記述することが難しそうだ。充分な時間があっても分からないプログラミングを、リアルタイムに行っているのだ。すごい。本当にすごい。人間のすごさを感じる。
料理人になるにはそういうスキルが必要なのだろうと思う一方で、それが不可能な人も居る。普通の人が普通にできることができない、しかしコンピューターへの指示がとても上手い人が居ることを我々は知っている。複数の人間のリソース最適化は分からないが、マルチコア環境でマルチスレッドのプロセスを待ち時間最短にできる人を知っている。
もしかしたらシングルスレッド故に料理人になることを諦めたが、新しい味や新しい調理法を生み出すことに優れた人が、居るのかも知れない。しかし料理人を目指す人は多く、そのプロセスは確立している。それをこなせない人は弾かれてしまうだろう。
調理は好きだが臨席(臨床的な意味で)業務がこなせない人が作りたかった料理を味わってみたい。
ごめんどう締めたら良いか分からなくなった。料理研究家ってレシピ生成奴になっているので、料理探求者みたいな職業が生まれて欲しい。