2020-02-28

自殺することが唯一の希望であり生きることなどは絶望しかない患者に「生きていてほしい」と伝えることはとても苦しい。ぼろぼろになるほどにがんばってきたのだろうから…と言ってあげたい気持ちの方が強い。自殺が救済でないと断言できるほどの価値観を私はまだ確立できていないのだ。最期自殺だったとしてそれはその人が選んだその人だけの人生なのだと思う。

ただ、私は看護師なので。そのようなことは絶対に口にしないで今日までやってきた。本人がどれだけ死にたかったとしてもだれかに生を望まれいるからこそ入院しているわけだし。自殺されたら私も悲しいし。

入院期間は人生の長さに比べればとても短い。そこで築ける関係は風が吹いたら飛ぶようなものだと思うし、実際、退院後の患者人生に関われることはほとんどない。というか皆無である。そのような私の言葉になんの意味があるのだろうと思いながら「生きていてほしい」と伝えて、明日、また私とお話してくださいね。私が出勤したら挨拶しましょうねと約束をしている。この約束が夜を越すための理由になりますように…と祈っている。結局、最後は神頼みだ。神様あなた人生自殺以外の希望プレゼントしてくれたらいいのに。私にそれができたらいちばんなのだけれど(プレゼントではなく患者といっしょに見つけるという形で)なかなかどうして難しいので壁にぶちあたっている。

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