あれが嫌いって言う人も、好きだっていう人も、たぶん根源に感じている感情は一緒で
あの若さ特有の自己顕示欲と、傲慢さに魅力を感じているんだと思う。
一種の「規範的で無い自由な学生」という『規範』に「だが頭は良く常識がある」という『ズレ』によって、面白みを生み出しているという。
あれとよく似た構造を僕は知っていて、もう20年前にもなるが自分は国立の小中学校に行っていた。
小学生の時は普通の小学生だが、中学生になると異常な「学力至上主義」になる。
そこで何が起こるか、というと、「面白い事やくだらない事をするのは(変わってる事をしていいのは)頭のいい人だけ」になるのだ。
授業の途中にちょっと遊んでみたり、そういう事を頭の悪い奴(要するに自分みたいな人)がすると白ける。
なので、みんなに笑ってほしかったりするときは、不意打ちでボソッとギャグを言ったりしなきゃいけなかったし、
なんか規範が重苦しく感じて、ちょっと人とは違う事をすると「馬鹿なのに……」みたいな目線で見られたりした。
頭のいい人は何をしても許されていた感じがあった。
まぁこの話にはオチがあって、常識や規範なんてものは人それぞれで
「国立で教授の先生に囲まれつつ小中学校を過ごした」なんて子供は、話の間の取り方も、話す内容も
どこか狂っていておかしいのだ。
こういう学校に居た子供は、学力がどうとかに関わらず変人として一生扱われる。
反権威が一周回って別の権威と化すのは京大に限った話でもない