2020-02-02

男性専用車両推進派に聞きたい

 先日、痴漢撃退バッジをつけた女性を見かけた。

ちょっと前に流行ったグッズで、これをつけていると痴漢が寄ってこないってやつ。

効果のほどはよくわからないけど、一時期この手のグッズがよくニュースで取りだたされた記憶がある。

そのたびにネット痴漢対策のなんとやらが議論されるわけだけど、

その中でも「男性専用車両を導入せよ」ってのがたまに目についた。

どっかのサイトではアンケートでそこそこ票も集まっているみたいだが、

どこに魅力があるのか少し疑問である

男性専用車両推進派は、男性専用車両によって痴漢(あるいは免罪)を減らせると考えてるみたいだが、

そもそも本当に減らせるのか?少し考えてみた。

色々構想はあるだろうが、おそらく大体の人は女性専用車両と同じように

1~2車両イメージを持っていると思うので、それを前提として考える。

一般車両の一部が男性専用車両に変わるとどうなるか。

普通に考えると、混雑率100%車両じゃ乗りたい乗りたくないにかかわらず

一般車両も専用車両も満杯になる事が想定できる。

また、鉄道会社だか国交省だか忘れたが公開しているデータを見ると、

鉄道の利用率は男女でほぼ半々である事が確認できる。

その上で、男女比の変動に注目してもらいたい。

元々一般車両には男女が大体半々で乗車している。

これらが丸ごと男性専用車両になったらどうなるだろう?

本来はそこに乗っていたであろう女性必然的一般車両に移動する。

すると、元々半々だった男女比は当然ながら女性優位になると考えられる。

まり一般車両には「女性が増える」のだ。

女性が増えるとどうなるか。

痴漢にとっては願ったりかなったりである

痴漢と言っても種類がある。

常習犯

たまたま近くに好みのタイプがいた

警察の公開データを見ると、後者タイプが約7~8割。

僕らはついつい痴漢といえば常習犯イメージしがちだが、

実は多くが偶発的に発生するものなのだ。(もちろん、痴漢供述で嘘を言っている可能性もある)

そうなると、女性が増える=偶発的な痴漢行為が起きやすいという事でもあるし、

常習犯言わずもがな男性専用車両に乗るわけがない!

どうだろう。ざっと考えてみただけで

色々突っ込みどころはあるかも知れないが、

これだけ見ると男性専用車両痴漢(免罪)を減らすどころか増やす結果になりかねない。

というわけで、これを踏まえた上で、男性専用車両推進派の考えを聞きたい。

以上。

  • 減らせるかどうかはどうでもよい 女性専用車両があるのだから男性専用車両も作るそれだけだ

  • 一部の人をすべて人のケースに当てはめないでくれ。 通勤電車で冤罪の危機に頭を巡らせなきゃいけない心労が減るなら、男性の利用者が増えるから利益は単純にプラマイゼロ。

  • 男性が女性の痴漢から身を守るために必要

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