その時、自分が1番モテていた高校1年生の時の写真が出てきた。
今ではすっかり30後半の初期型オッサンだが、当時は少女漫画に出てくるようなショタタイプのキャラのような感じだった。
これが昔の自分だったなんてとても信じられないなと、写真を眺めながら溜息を吐きながら次の写真を見ると黒髪がヤンキー特有の金髪になっていた。
なぜ黒髪をやめたのか。その写真を見た瞬間に封印された忌まわしい記憶が蘇った。
当時実家の近くにみーさん(仮名)と呼ばれる独身のおばさんがいて、共働きで忙しった両親はそのみーさんを完全に信用していて僕の面倒を頼んでいた。
僕もみーさんも信用していた。
お察しの通り、高校1年生の僕はみーさんに襲われたのだ。
といっても無理矢理ディープキスされただけで済んだ。
みーさんは、
「〇〇君が誘ってくるのがわるい!そんなにかわいいのが悪い!」
中でも「その黒髪が非常に最高」と叫んでいたのが本当に怖かった。
薄暗い部屋の中叫ぶみーさんの後ろには仏間があって、きっとご両親であろう仏壇があった。
僕は殺されると思って靴も履かずに外へ出たが車に跳ねられた。
当然警察沙汰になり、僕が退院する頃にはみーさんは消えていた。
僕は退院後髪の毛を染めて少し荒れて、少しして元に戻り大学へ進学しサラリーマンになった。
かなり久しぶりに鮮明に思い出してみたが、今考えるとみーさん結構美人だったからあのまま初体験を済ませても良かったのではと冗談交じりに考えるまで回復したが、それでも嫌な記憶ではある。
黒髪というのは、大人の身勝手な妄想を投影させてしまうものなのかもしれない。
なんてね。
ミーさんの為に童貞を護ってるのーん?熟女専に目覚めた? 、今考えるとみーさん結構美人だったからあのまま初体験を済ませても良かったのではと冗談交じりに考えるまで回復した