2019-08-16

戦争なあ。

80年代前半、小学生だった私は昔の日本指導者が悪いことをして周りの国に軍隊を送ってひどいことをして、庶民は巻き込まれてひどい目にあって、清く正しく未来担当する国であるところのアメリカが全部解決してくれました式の日本教育を受けていた。

悪の国であるソビエトと戦う正義の国、世界の警察である何もかも進んでいるアメリカ清廉潔白アメリカ。叱られている日本アジア各国にごめんなさいしなくちゃいけない日本

でも、大正まれ祖母の言うこととはだいぶ違うなあと思っていた。

祖母戦争は、神奈川県内の農作業中にアメリカ戦闘機の機銃掃射から逃げ回る話、防空壕の話、当たらない高射砲と高射砲の弾の破片で知り合いが死んだ話、弾に当たったゼロ戦丹沢山の方へ墜落していった話、横浜空襲の話、戦争直後の朝鮮部落とのもめごとの話を概ねループする。南方に行った親戚の話や知り合いの特攻隊の話は言いづらいらしく父母はともかく私にはほぼしなかった。

まあ、アメリカがそんな正々堂々清廉潔白なら、根こそぎ空襲とかしないし、まあ空襲するにしたって爆撃でどばっと効率的にやるならまだしも、わざわざ戦闘機で低空に降りてきて民間人一人一人を追い回して機銃で殺すなんて何か小学校先生が言うのと祖母から聞くのではだいぶ違うと感じていた。

韓国中国にごめんなさいしなさい式の教育も、祖母の言うカンボの奴らが戦争負けたとたんに横暴になって家畜を盗んでいって警察を呼んでも警察に立ち入りさせなくて、どうやら盗んでいった家畜を全部食っちまったらしいってなって、なるほど警察は来ないんだなってことになってその後ひどいことになった、というのを聞いてるとなんか違うって思ってた。

テレビ韓国のことが出るたびに祖母は信用しちゃいけないよって何度も何度も繰り返した。

祖母はすごく長生きした。ボケかかってもまだ信用するなと言ってた。

祖母のいない初めての終戦記念日かあ。

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