「精神科医なのに治せないなんて!」って医者に期待しすぎじゃないかな。本来病気は普通(患者本人や家族の努力のみ)では治らないものを治せるのが医者で、それでも数多の疾患の中でちょびっと治せるものがあるって認識が多分正しい。今は治せる病気が増えたから「医者にかかればなんとかなる」って認識になっちゃいがちだけど、医者の力が及ばない領域はまだまだある。
実際、ひどい怪我なら素人目にも明らかに助からないのがわかるので「病院に搬送しましたが手遅れです」が通用しやすい。それでも訴えられたりもするけど。病気でも、患者や家族は納得できなくても理論的に治せないことは証明できる。普段きちんと働いて治せる病気を直してれば、治せない病気があることを責められたりはしない。でも、精神病だけは普段治せる患者のケアして薬を出して重症化防いでも、重症化してしまった患者が騒ぎを起こせば役立たず呼ばわり。
これって凄い気の毒だ。普通の医者が「治せない病気と治せる病気があります」っていうのは当然っていうか、ほぼ全ての修理修繕職がそうだろうと思う。動かないPCなんて修理に出したら全取っ替えどころか、同じもの新品で買った方が安い場合が多々ある。全取っ替えどころか故障部である脳味噌いじるのもほぼできない精神科医は、サンドバッグにされやすい。
今回の火災で消防士のみなさんを責める人はいないだろう。あんなの全員助けるなんて誰がどうみたって無理で、それでも本当に頑張ってくれたのは責められるどころか称えられるべきだ。それと同じように、明らかな職務怠慢以外の精神科医の皆さんを無意味に責めて、余計に精神医学の進歩を妨げないでほしいと思う。
不治の病が存在する以上、元増田の意見は「全ての医師は役立たず」と言ってるのに等しくね?精神病だって軽重があって、大部分の精神病患者は精神科医によっていい方に向かってる...