熊澤親がかわいい盛りの愛息を育てていたころに起きた有名な事件
高学歴でどちらかと言えば裕福な家庭で子供が親を殺し、世間を驚かせたこの事件を覚えている人多いだろう
よく学歴社会の歪みとして例えられ、その後の「自分らしさ」や「生きる力」などのふわっとした子育て論の根っこに、これらの事件は大きく影響したと思う
ところでこの数年前には、似ているが逆転している殺人事件が起きている
家庭内暴力が激しかった息子を親が殺した事件である。「息子が犯罪者になるのを防ぐ」という動機で子供を殺したといわれている
これらの事件が起きたとき、引きこもりの子供を抱えた親世代が、わが子を膝の上に乗せながら、またお腹に宿った命を前にしてどのような親子関係・教育論を持つにいたったのか、その影響は分からない