映画「グリーン・ブック」は黒人と白人(イタリア移民の子)が一緒に旅する話だけど、イタリア人ファミリーも基本的に黒人が嫌いで、黒人が家の修理に来るとイタリア語で悪口言ってるのね。イタリア移民と言えばマフィアもすぐそばにいて、主人公の白人はもともと用心棒っつうマフィアすれすれのところで仕事しているからけっこう執拗に"助けてやるぞ""仕事紹介するぞ"って勧誘もされてる。これもイタリア語。白人の主人公はそういう環境で育ってるから「黒んぼのお供なんかやめてこっちで美味しい仕事しようぜ」なんてイタリア語会話を暗号の一種だと思って使ってるんだけど、ロシアで教育受けて数ヶ国語理解できる黒人ピアニストには筒抜けだったってオチが用意されてる。これは元々の映画に英語字幕で入ってるから意味はわかるんだろうけどたしかに吹き替えでこれをどう表現するかは気になるところではあるね。ちなみに日本語字幕ではイタリア語だとは提示されてなかったはず。
とは言え、逆に2ちゃんねるの映画板で秀逸だったタイトル「猿が英語喋ってる時点で地球だって気付くだろ」ってのがあって、アメリカ人はすべての言葉が英語で話されていても全然気にしない、という話もある。グリーン・ブックのそれも「見ている人間も暗号だと思ってた」というひっかけがあるわけでそういうところまで気をつけて映画見ると面白いのかもしれないね。どうでもいいけど。