誰もが不思議に思っている謎。
人間は生きるために、食べ物からカロリーを得る。しかし必要以上にカロリーを摂取しすぎると、それは血や肉や脂肪となり、結果、太る。それが当たり前だ。
しかし彼女たちは、あれほど非尋常な量の料理を体内に放り込みながらもスリムな体型を保っている。解せない。摂取しすぎたカロリーを消費するには運動が必要だが、彼女たちの口から『実は人一倍運動してるんです』という話を聞いたことがない。こっそり隠れて運動しているのかもしれないが、あれだけの膨大なカロリーを消費するには、トライアスロンを一本ガッツリ走破しない限り絶対無理である。ますます解せない。
エネルギー保存の法則をご存知だろうか。
”エネルギーが、ある形態から他の形態へ変換する前後で、エネルギーの総量は常に一定不変である”
という物理の法則だ。この法則に照らせば摂取したカロリー、すなわちエネルギーが、どこかに消えてしまうことはあり得ないのだ。では、彼女たちの体内に取り込まれた、あの膨大なエネルギーはどこに行ってしまったのだろうか。”
便である。
大便である。
肛門から放たれたその溶岩のごとき便は、着水とともに一瞬にして便器内の水分を蒸発させ、さらに下水道を焼け石のように転がりながら汚水を沸騰させ、マンホールはケトルのように鳴きながらバタンバタンと踊りだすのだ。そしてその頃、彼女たちは湯けむりとともにトイレから出てくる。メガネを曇らせ「ふぅ〜」なんて一息つきながら。
そうじゃなきゃ、解せない。
それだったら解せる。
みなさんも、それだったら解せるでしょう?
胃下垂だからだよ。