美味しい食事を食べたいなら、高い金払って美味いもん食うより、安いもんを味わって食べた方がお得だし幸せだよ。
食べているなら別にいい。
結論から言うと、その方法は、リラックスして、深く鼻呼吸をしながら食べることだ。つまり瞑想しているような状態でメシを食えってことだ。
ゆっくり食べることでその食材、料理の匂いや食感に神経を集中させることができる。
瞑想の効能の1つとして、マインドフルネスという状態に入ることができる。マインドフルネスの意味としては、「気づき」だったり「集中」だったり色んなものがある。まあ、つまるところ瞑想(マインドフルネス)には「今」に極限まで集中して、神経を研ぎ澄ませられるようになる効果がある。逆にいうと、今感じているどこかの感覚に集中し続けていればマインドフルネスに入ることができる。
で、集中するべきは匂いや食感なんだけど、コツは、鼻、喉、舌の感覚を最大限に強くさせるんだ。リラックスして口に料理を運ぶ。舌で食感、味を楽しみ、そして鼻で息を吸う。そうすることで強烈に素材の味を感じられるし、なんというか、食材の背景が浮かんでくるんだ。
たぶんワインソムリエとかもそんな感覚を持ってる人が多いんじゃないかな。彼らは匂いを注意深く嗅いで食材の背景を想像する。ボルドーのワイン畑を思い浮かべたり、ワインを一生懸命醸造している方たちを思い浮かべたりする(気がする)。
そうすると、食事はとても楽しいものになるし、味と真剣に向き合えると僕は思う。
旨さの一因として「強く良い香り」があるとするならば、値段が高く匂いが強いものを買うより、自分の嗅覚などの神経を鋭くさせた方が手っ取り早いと俺は感じる。
だってその方がなんでもおいしく食べられるし、常に安い料理で満足できる。
松茸を買うより、神経尖らせて椎茸食えってこった。もちろん金があるならどうでもいい。
ちなみにこの感覚は、お酒を飲んだり、瞑想や散歩したりすることで俺は鍛えられた。お酒を飲むことでちびちびゆっくりご飯を食べるクセがついた。そして瞑想や散歩でマインドフルネスの感覚がわかるようになり、味や匂いに集中できるようになった。