マインクラフトをやっている。
マイクラは楽しいゲームだ。どんな遊び方をするかで性格が出るのも楽しいし、完全クリアなどというものは存在しない。
俺がマイクラと出会ったのは大学生の頃だ。先輩がパソコンでプレイしていたのを見て興味を持った。マイクラというゲームの名前は知っていたが、思ったより四角かった。
先輩は俺が興味を持ったのを知ると、喜んですすめてきた。先輩はクリエイティブモード(建築とかに向いているほう。ジブリの再現とかはこっちでやってる)で建築をするのが好きだったので、当然クリエイティブモードをプレイさせてもらった。
一人称視点に慣れていなかったし、グルグル動き回るので酔った。
よくわからないのでダイナマイトでその辺を爆発させまくっていたところ、先輩に止められて、俺のマイクラデビューは終わった。
その後、暇なときにスマホ版のマイクラがあるのを知って購入し、サバイバルモード(探検に向いているほう)でプレイし続けて今に至る。
俺は洞窟探索や地下をひたすら掘り続けるのが好きだ。建築はとりあえず拠点もどきを作っただけだ。地下で鉱石を探し回り、強い武器を創り、また地下に潜る生活をしている。
マイクラのプレイ動画はその辺に溢れているので、やったことがなくてもマイクラを知っている人は多い。俺の友達のAくんもその一人だった。
俺は当然喜んですすめたし、絶対に面白い、と断言して一緒にサバイバルモードで冒険した。まずは木を切る→石を掘る→地下に潜り鉄を探す、というところまで一緒にやった。
Aくんは突然出てきたスケルトン(遠隔攻撃してくる敵)に打たれまくったり、ゾンビに襲われまくったり、爆発に巻き込まれたり、高いところから落ちて死にまくった。
「向いてねーわ、これ」
何度か死んだあと彼はそう言い、マイクラをやめた。
それからしばらくして、Aくんにマイクラで家建てた、と報告された。
立派な家がそこにはあった。城とか、城下町とかもあった。コンビニもあった。地下の牢屋には村人とスケルトンが幽閉されていた。Aくんは町を作っていた。
こんな感じで、世界は上手く回ってるんだろうと思った。