2018-12-27

断捨離で頭がおかしかった頃

今まで汚い住居環境でも平気だと思っていたが、やはりストレスはあったようで、断捨離によってきれいになっていく家が嬉しかった。自尊心回復したような気すらした。だからおかしくなっていったのかもしれない。大事ものまで捨て始めた。小学生の頃から書き溜めてた絵日記素人の下手な絵日記価値などない!と捨てた。中学とき友達から誕プレでもらったネックレス大人がするには子供っぽすぎるそれも捨てた。だって今これつけないし!といって

断捨離欲は拡大し、お皿や調理器具調味料も捨てた。ピーラーを捨ててしまって人参の皮むきが面倒になった。包丁あるからいいじゃんと捨てたピーラー

そうやって生活に少しず支障が出始めても私の断捨離は止まらなかった。本に手を付け、どんどん売って捨てた。これも捨てようとまとめていた中に、父の亡くなった友人が自費出版した本があった。たまたま父が通りかかり、おいおいこれは捨てないでくれと顔色が変わって、ようやく目が冷めた。

自費出版といっても、アニメ同人誌や自慢本ではない。その人は差別される属性に生まれポリコレなどなかった時代に、生涯にわたって差別と戦った人生を、ガンで死ぬ前に記録したものだった。そんな大切なものを捨てようとしていた。怖くなってそこで断捨離をやめた。

今また部屋が汚い。捨てなければならないがまたああなってしまいそうで、ちょっと怖い。

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