学問は何であれ研究対象 X というものを定めて、X に関する性質というものを調べるものだ。
X が鳥類の場合は生物学だし、X が回路であれば電気工学、そして X が論理の場合が論理学。
X を調べるときに使う方法論はいわゆる 科学的な手法 に限定される。少なくとも学術誌に載せる論文ではそう。
この科学的な方法でつくられた研究結果は X に関する言明が有限な規則で構成されている。これを Yと言おう。
論理学がヤバいのは、Y 自体が X で表現可能でありその性質が調べられるということ。
フランクに言えば Y はある意味人間の思考といってもよいので論理学 が人間の思考について言及するということだ。
電気工学で扱うテーマは「電流と電圧はどのような関係だろうか?」のようないわゆるまともなテーマだが、
論理学で扱うテーマは「人間が考える論理学についての性質は正しいか?」を論理学の枠で考えることができる。
あ...ありのまま 今 起こった事を話すぜ!俺は論理学について研究していたつもりが、論理学が俺について言及していたッ・・・
これは、そのように考えることができるよね!っていうアイディアレベルではなく、数式や記号をもちいてかなり厳密に調べることができる。
それによって、「お前の考え方では『私』を理解することなんかできっこない」なんていうボスキャラがいることを証明できたりする。