2018-11-27

論理学のヤバさ

学問は何であれ研究対象 X というものを定めて、X に関する性質というものを調べるものだ。

X が鳥類場合生物学だし、X が回路であれば電気工学、そして X が論理場合論理学。

X を調べるときに使う方法はいわゆる 科学的な手法限定される。少なくとも学術誌に載せる論文ではそう。

この科学的な方法でつくられた研究結果は X に関する言明が有限な規則構成されている。これを Yと言おう。

論理学がヤバいのは、Y 自体が X で表現可能でありその性質が調べられるということ。

フランクに言えば Y はある意味人間思考といってもよいので論理学 が人間思考について言及するということだ。

電気工学で扱うテーマは「電流電圧はどのような関係だろうか?」のようないわゆるまともなテーマだが、

論理学で扱うテーマは「人間が考える論理学についての性質は正しいか?」を論理学の枠で考えることができる。

あ...ありのまま 今 起こった事を話すぜ!俺は論理学について研究していたつもりが、論理学が俺について言及していたッ・・・

これは、そのように考えることができるよね!っていうアイディアレベルではなく、数式や記号をもちいてかなり厳密に調べることができる。

それによって、「お前の考え方では『私』を理解することなんかできっこない」なんていうボスキャラがいることを証明できたりする。

興味があればゲーデル不完全性定理をどうぞ

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