2018-07-25

利己的な遺伝子LGBT

10年以上前にヒットした本だが覚えている人も多いだろう。

利己遺伝子論とは何かというと、生物の振る舞いにおける「利己的な」存在単位は、生物種でも生物個体でもなく、遺伝子だという理論である。たまに、「生物利己的に振る舞うように遺伝子によって決定づけられている」という理論だと思っている人が観測されるが、全くそんなことはない。むしろ利己なのは生物個体ではなく遺伝子だとすることで、一見不合理な(利己的でない)ように見える生物個体の振る舞いを、実は遺伝子にとっては合理的な(利己的な)行為として説明することができる理論である

よく知られているように、人間には異性愛者とそうでないものがおり、マジョリティは前者だが後者自然状態で数パーセント〜10パーセントほど生まれるという。そして、これは人間だけでなく、自然界の他の生物種にも普遍的に見られることが知られている。よく、「ゲイは子孫を残せないか生物として不自然だ」という非常にナイーブな主張があるが、少なくとも人間特有現象でないことは明らかである

では、子孫を残せない同性愛者は、なぜ自然淘汰されないのだろうか? ダーウィンに従うならば、子孫を残すのに不利な形質は淘汰されるはずだ。

答えは簡単同性愛は子孫を残せないが、遺伝子は残せるからである

どうやって? 自分同性愛者であっても、自分遺伝子の大半は、自分の近親者に共有されている。したがって、自分の近親者が子孫を残し繁栄すれば、自分遺伝子も受け継がれるのである

逆に、遺伝子ほとんど同じもの複数いるのだから、何も全員が子孫を残さなくてもいいわけだ。全員が異性愛でなくても、何も不自然なことはないのである

  • そうそう LGBTだって異性愛者の兄弟姉妹がいればその子育てに協力すればいい 甥姪だって4分の1、遺伝子を共有した相手なんだよな

  • 頭チンポさんちわーっす

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