たまたまなのか親が意図してそうしていたのかわからないが、幼い頃に自分の容姿についてどうこう言われた記憶がない。
両親や親戚、友だちに「かわいい」とも「ブス」とも言われたことがなく、自分がどうなのかも考えたことがなかった。
まだオシャレでかわいい、値段も大人顔負けの子供服が登場する前の世代だったというのもあるのかもしれない。
周りの友だちの顔についてもあまり感想はなく、学年一飛びぬけてかわいい女の子だけはさすがに「かわいい!」と思っていた程度。
そんな私が初めて容姿について言及されたのが中学一年生である。
クラスメイトの男子に何か言ったときに、「イラン人みたいな顔のくせに!」と返されたのである。
ショックを受けたかというとそうでもないのだが、自分の顔についての第一報がイラン人。
今になるとよくわかるが、私の顔立ちは濃いのだった。彫りが深い。
だがファーストインパクトがイラン人だったお陰で、その後顔について何を言われても何も揺らがなくなった。
「ネパール人は大体お前みたいな顔だった」、「ロシア人っぽい」、カレーを売っていたら「本場の方ですか?」、
「何人のハーフですか?」、「イタリアに顔がそのままの彫刻があった」。
一番気になっているのは「アメリカ人っぽい」という感想。それは結局どんな顔なんだ。
国内編では「沖縄っぽいですね」、「え?北海道?あ、アイヌとか?」、
知らないおじさんに急に話しかけられて「梅宮アンナに似てるって言われたことない?」、
「荒川静香に似てる」「アンジェラアキに似ている」「平井堅を思い出す」「斜め後ろから見ると松潤」。
多分私の顔はその人の思い描く「濃い顔」に類似として分類されるのだ。かつ男顔。
なんで急にそんな顔にまつわるアレコレを思い出したかというと、娘が産まれたのである。
我が子はやはりかわいい。自分の子だからかわいいだけだとは思う。
しかし行く行くは顔の骨格が発達して濃い顔になるかもしれない。
私は子どもを現在の自分の思うままに「かわいい」と口にして育てて良いのだろうか。
👶ご出産おめでとうございます🎀 可愛くて賢くて優しい、素敵な女の子に育ちますように💝 増田さんのお顔は彫が深いんですね。良いですねぇ(*'▽')