極部不可侵地域、略称極侵帯は通常いしと呼ばれ太陽系外縁部より飛来したとされる相互環境改変機構の影響下にある区域であり
その一帯はいしの構成要素と成り自己確変因子へ組み込まれ著しい変質が進んでいる
1919年の2月某日にいしが飛来したことによりパッシェンデール近郊に異変が生じた
偶然、飛来の瞬間をを天体観測を趣味としていたアーダルベルト・ゼールバッハが目撃していた
証言によればいしは赤々と燃えながら速い速度で落下していたその物体は奇妙なことに小刻みに振動しているように見えたそうだ
そして調度、物体が地上と空の中ごろに差し掛かったところで急停止し針路を大きく変え南方へ方向転換し徐々に速度を落としながらパッシェンデール方面へ落ちたということであった
パッシェンデール近郊は第一次世界大戦の激戦地であり長らく無人であったまた惨禍によって大量の有害物質が残っており特異な環境が存在していた
2月中旬人も生物も寄り付かないこの地にに突如として生物の大移動が始まる周辺住民は野生動物の移動を訝しがっていたが3月初旬にはその列に彼らも加わった
この時点でパッシェンデール近郊において何らかの異変が生じたことが公のものとになる
地元警察と行動心理学、生物学など様々な分野の研究者らが協力しパッシェンデールへ調査へ向かう
その日のうちに様々な報告が入る……
翌朝、音信は途絶し彼らは2度と帰ることはなかった