タイトルの通りだ。
私はとあるシリーズ物のゲームが好きでそれに関するアカウントを所持しており、時折イラストを投稿していた。そのきっかけは、自分の好きなとあるカップリングをもっとたくさんの人に好きになってもらいたかったからだ。
だが突然「あ、消そう」と思って消すに至った。その経緯を整理したくてこうして今文章を書いている。
先程も言ったが、私はイラストを時々投稿していた。勿論私以外にもそのジャンルのイラストを描いている人はたくさんいる。
しかし私の好きなCPはマイナーで、発売から8年近く経った今では描いている人は私以外にいなかった。それでも私の好きなCPを色んな人にもっと好きになってほしくて、私はイラスト投稿をやめなかった。
けれど、自分の好きなCPは本当にかなりマイナーだったので、そのCPの絵を投稿してもあまり反応されなかった。
そうしているうちに、「自分の中にある萌えを吐きだしたい欲」よりも「多くの人に見て反応してもらいたい欲」の方が勝つようになった。
人気のあるキャラで、好きな人が多そうなシチュエーションの絵を描いては投稿する。昔の作品よりも、最近の作品の人気のあるキャラをたくさん描く。本当に描きたいものよりもそちらを優先した。
当然と言っていいのかわからないが、自分の描きたい物を描いている時よりも多くの反応を頂けた。こうやって絵を描く目的が、「色んな人に自分の好きなCPを見てほしいから」ではなくて「承認欲求を満たしたいから」に徐々に変わっていった。
それに気付いても、それでも反応が来る気持ち良さが忘れられなくて続けていたが、昨日ふいに「もう無理かな」と思い、本日アカウントを消去した。
何がきっかけか、というよりも、日々の積み重ねがとある日に爆発したような感じだ。
正直、自分で消したくせに寂しさや後悔も多少ある。2年という少しの間ではあったが、私にとってはとても濃い2年だった。ネット上とはいえここまで多くの人と関われた2年は今までになかった。
けれど当初の目的を見失って、このまま続けていたらダメになるかもしれない。そう思ってアカウントを消しますと言った。すると、何人かの方が暖かいメッセージを寄せて下さった。
私のイラストが大好きだった。居なくなってしまうのが寂しい。私の好きなCPの絵を見ているうちに自分もそのCPが好きになった。そういったメッセージがいくつか届いた。それを見ているうちにふと涙が零れた。
私の当初の目的は、少しだけでも果たせたのだろうか。
お疲れさまでした。きっとさ、最後にもらったメッセージみたいな、一言でいいからそのCPそのものへの思いをもらいたかったんじゃないかなと、自分を顧みて思った。届いてるよ。君の...