2018-02-01

90年代10年代邦楽における歌詞の推移

別に邦楽に詳しい訳でも何でもないしあくま個人的な印象だけど、90年代00年代10年代邦楽歌詞って、日本社会ジェンダー観の推移を表してるように思う。

90年代男性歌手は「殴りに行こうぜ!」「やるときゃやれよ男だろ!」「結婚式花嫁強奪して盗んだ車で逃げる織田裕二!」みたいな、男は強くてなんぼ、という感じ。

女性歌手は「私ってかわいい!」「彼とデート最高!」「失恋して悲しい!」みたいな、とにかくキャピキャピしてる感じ。

00年代男性歌手は「仲間と一緒に盛り上がろう!」「手を取り合ってラブ&ピース!」「君のことが大好きだよ!」みたいな、ちょっと丸くなって優男系

女性歌手は「前向いて突っ走れ!」「くよくよしないで頑張ろう!」みたいな、受け身ではなく能動的に行動する女性がかっこいいって風潮。あと「私は神だ」みたいな裸足歌姫系の人も多かった。

10年代男性歌手は「お父さんお母さんいつもありがとう」「君のことが好きだけどどうしたらいいかからないよモジモジ」みたいな、優男通り越して草食系な感じ。

女性歌手は「毎日仕事だけど頑張るしオシャレも欠かさない私!」「私は私の生き方で生きていくんだ誰も指図すんじゃねえ!」みたいな、モーレツ社員女性版みたいな感じ。

こういうのが多数派になったとは言わないが、90年以前に男性歌手が「お父さんお母さんありがとう」みたいな歌を歌ったり、女性歌手が「私らしく生きるぞ!」みたいな歌を歌っても、受け入れられなかったんじゃないかなと思う。

それってやっぱり、社会ジェンダー観が変化していって、そういう主張が受け入れられるようになっていったということなんじゃなかろうか。

もちろん、だからと言って昔の邦楽の方がよかったとか、今の邦楽の方が進んでいるとか言うつもりはないけれど。

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