人は自分が仲間と思える人たちで固まって集団を形成しようとする。そして小集団(仲間)と他の集団(仲間ではない)に分かれたがる。なぜ小さい集団(派閥のような)を作りたがるのか、それが意味することは何なのかずっと考えてきたのだが、単に小集団でしかまとまれない性質があるとみなせば済むことだった。最近国家がうまくいかなくなっており、国家間で分断が生じつつあるのは結局、人の小集団しか形成できない性質が変わることがなく、国家というシステムになじまなかったからだろう。国家は人が多すぎる、国民全員を仲間とみなせというシステムは人には無理があった・・。人が仲間とみなせる人数には上限があるのだろう(多い人もいるし、少ない人もいる、100人ぐらいを仲間とみなすことの出来る人もいれば、10人ぐらいしか仲間とみなすことのできない人もいる)。なぜ大規模な人数を抱える集団を作ることが難しいのかは、人数が多すぎると集団がすぐに維持できなくなるから。おそらく仲間割れが起こる。人はただ集まっているだけでは烏合の衆であり、みなで協力し合える体制をもったまとまった集団でないと意味がない(持続的に生存できない)。まとまった状態であるにはリーダーが必要。リーダーがいない集団はすぐに消滅する。人員が増えれば増えるほどリーダーには集団をまとめあげる能力が求められる。平凡なリーダーしかいない集団は少ない人数でまとまるしかなかった。大勢の集団をまとめあげる優秀なリーダーが出現したときに帝国のようなものができ、栄えることがあったが、めったにそのようなリーダーは現れない。現れないほとんどの時代は人は小集団を形成して、人員が増えることがあれば、維持できる人数までで構成される複数の集団に分かれていったのだと思う。
地方が衰退して人口が減っていっていると言われているが、おそらく都会にリーダーをやるべき人を取られているのだと思う。リーダーになれるような人は都会に行ってしまう。集団をまとめあげ、協力体制を築かせるにはリーダー的人間が必要で、そのような立場の人のいない集団は衰退していくのだろう。
リーダーは人同士をつなげていくという能力をもっている。ぜんぜんタイプの違う人同士をつなげるようなことができるのが優秀なリーダーになると思う。
おまえがリーダーになるんだよ!!!!