皆さんは実家に帰った時の「結婚まだか」攻撃や「子供はいつ産む」攻撃に悩まされたことはあるだろうか。
私も「彼女はできたの」攻撃をよくいただくので、覚えのある皆さんとはお仲間だ。
とてもうんざりさせられるだろうが、その親戚の愚痴はとても的を射たものだと考えたことのある方はいるだろうか。
私が思う、そういった催促じみたおせっかいをかける理由を挙げてみよう。
どういうことか、と感じる方もいるだろう。一つ例として考えてみてほしい。
26歳で第一子を出産をするのと、30歳で第一子を出産するパターンで考えてみよう。
もし二人目が欲しくなったとすると、子供がそれなりに落ち着いてくる2歳を過ぎないと二人目はまあ考えにくいだろう。
前者はまだ出産は年齢的に問題ないだろうが、後者はさてどうなるだろう。
これから体力は落ちる一方の32歳、もう一人頑張れるのか?
どうしようもなく欲しくなったら頑張るだろうが、30歳を超えると胎児リスクがぐんと上がることを踏まえると、周りも諸手を挙げての賛同は難しくなる。
「別に一人でもいいし」
筆者の母も流産を経験したそうだ。第一子でその経験をしたそうなので、当時24か25歳ぐらいだろうか。
わが母ながらも、その時の心情は察するに余りある。
流産自体はどんな女性でもありうるもので、公益社団法人 日本産科婦人科学会のホームページでは15%が流産になるそうだ。
もし30歳の妊娠で流産になったとしよう。もう一人妊娠できるだろうか。
若いうちなら心の傷が出来ても何年か時間はとれるだろう。はたして30歳でその時間は望めるのか、あるいはもう一人妊娠できるか。
己の母という身近な女性ですら流産の経験がある私から言わせてもらえば、たとえおせっかいでも身内には早いうちに出産までいくようぐうたれるだろう。
粗末にするような表現だが、出産ですら若いうちならやり直しがきく。それを知っているとすれば、親戚の言い分もまあわからなくもない。
他にもあるだろうが、寝ぼけた頭でもこれぐらいのことは考えられる。
皆さんも考えてくださり、教えていただければ嬉しい。