2018-01-02

講談社 就活 思い出

就職活動講談社に行ったことがある。体育館みたいな所で、十個ほどの、ちょうど保健室のベッド同士を区切っているようなアレ(何て言うのか分からない)で区切られたブースがあり、そこで各々二人ほどの社員面接される形であったが、その面接の前に、高校教室ほどの広さの場所で、順番を待つことになった。

パイプ椅子が30ほど並んでいて、順に座らされたが、怖い用務員のような人が隅っこに座っている。用務員のような人(以下用務員さん)は、まず一人一人名前を誰何し、続いて「講談社雑誌で最も面白いものは何か?」と各人に聞いて回った。

そこで驚いたのは、

「えっと、知りません」

と答えた学生いたことだ。

だってそんなに講談社が好きなわけではなく、まずエントリーシートが通ったかひとつ物見遊山的に受験したところがあったけれども、さすがに「モーニング」ぐらいは知っている。

用務員さんの眼光はにわかに鋭くなり、

「知らないだと?」

と聞いたが、当該の学生は、

「ええ……」

と答えるのみである。本当に知らないのか。

講談社面接に来たんだろう、君は。本当に一つも知らないのか」とか、

「一冊ぐらいは分かるだろう」とか、

学生に用務員さんは聞くのだが、やはりその学生は「はあ、」とかなんとか曖昧に返すだけである

用務員さんは最後に、

「いいんだね、そのように報告するよ」

とかなんとか言って、質問を打ち切ったと思う。

僕はその学生がどうなったかは知らない。天下の講談社にまで来て講談社雑誌ひとつも知らないというのはいかにも驚くべき話だが、しかしその「用務員さん」が何者であったかについても、やはり気になってしようがない。

もしかして、有名な人だったりするのだろうか。

あるいはもしかしすると、その学生も、今はかなり有名な人になっていたりしないだろうか。

どちらもベクトルは真反対かもしれないが、かなりの大物のような気がしてならない。

そんなことをこの時期になるたびに思い出すのである

ひとつ就活に役立つ話をしておくと、面接担当者の手元のシートには「特A」「A」「B」「C」という欄があるのを見つけた。特Aとは一体どのような人材なのだろうか、やはり何年も経った今も気になってしようが無い。)

あなたの一番好きな講談社雑誌はなんですか?)

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