どんなにつまらないと自分で思っている人生でも、しっかりと向き合って書けば、かならず誰かが瞠目する物語になる
嘉村磯多という人は、地方の地主の家に生まれはしたが、旧制中学を中退して、東京に出るとまったくカネはないわ、仕事はないわで、都内の陋屋を転々とし、最後は居候先で病気になって、36歳で死んだ
と書けば、この人は近代日本の弱者男性だったように見えなくもない
でも彼は、いくらマイナーな作家と認識されてはいても、日本の文学史に私小説作家として名を残した
西村賢太のように、中卒で職を転々として、30を過ぎてから私小説を書きだして芥川賞作家になった例もある
あ? 私小説? どうせ、実生活で体験の幅が狭い作家が、どうでもいい身辺雑記を延々と書いた文学のことだろ? くっだらねぇ。 というふうに自分は思っていた。 で、私小説を...
どんな人間にも物語がある どんなにつまらないと自分で思っている人生でも、しっかりと向き合って書けば、かならず誰かが瞠目する物語になる 嘉村磯多という人は、地方の地主の...
人生経験も何もない、ただ漠然とした劣等感から弱者男性を自認して、童貞を笑う連中に日々鬱屈した憎悪を燃やす。そんなつまらないゴミみたいな連中に私小説なんて書けるわけない...
小賢しいとはよく言ったもんで 私小説なんぞを書ける、いや、書き切ることができる人間はさ、もう他に売り出すものがホントない、妻子も養わないといけない、〆切も待ってくれない...
私小説ってなんか、HIPHOPみたいだな。 いや逆が。HIPHOPが私小説みたいと言った方が良いのか?
ちなみに、はてなで私小説的な様式を使って活動している人はいる フミコフミオさんだ 事実かフィクションか、著者本人を知らない読者には判断がつかないところで、実生活とされるサ...