学生時代、聞き上手がモテるという話を聞き、20歳過ぎから本を読んで学ぶ一方、バーや立ち飲み屋で実地訓練も積んだり、インタビュー記事を書くライターのアルバイトなどもやってきた。
そのスキルのせいか、社会人になっても営業職としてそれなりに成果を上げて来た。基本的には売り込まず、相手からの情報収集と愚痴聞きに努めた結果だと自負している。
30歳で管理職になり、10名ほどの部下を持つようになったが、ここでも押し付ける感じのマネジメントはせずに、部下からのヒアリングを元にヒントを示唆するようなマネジメントに努めている。ここでは、20代半ばで身につけたコーチングのスキルが役立っている。
聞き上手で下手に出るのが上手いからか、40〜50歳の上役が出る接待でも「素直な若手」役として重宝されており、正直ジジイキラーな自信もある。
とまぁ、仕事で傾聴を重視するというのは上手くいっているのだが、その一方で恋愛では全くといっていいほど機能していない。
合コンでもモテるのは面白いトークをするヤツだし、常連の飲み屋とかでも話題の中心にいるのはやっぱり面白いヤツだ。
1対1のデートになれば、会話を通じてそれなりに「いいひと」のポジションは築けるが、いかんせんそこまでたどり着くのが至難の技だ。
モテる聞き上手は相手が気持ちよく喋れるように会話を舗装しているのだと思う 仕事に於けるコーチング、ヒアリングとは別種のスキルではないか?