最近、部活動の顧問を強要される学校教員のブラック労働についてよく目にする。本当に嘆かわしいことだし、全ての先生達がどうか救われてほしいと思う。
そこでふと、自分が中学生だった頃の部活動を思い出してみると、ロクなもんじゃなかったなという記憶しかない。
大して強くもないのに毎日3〜4時間も練習し、少しでも休めば「サボってる」と烙印を押される相互監視社会で、コーチからは今ならモラハラと言われるような罵声を浴びせられ、たった1年早く産まれただけの先輩は「お前らも過去の私達と同じ苦しみを味わえ」と言わんばかりにコキ使ってくる。辛い、辞めたい、本当は美術部に入りたかったと親に訴えたら、「逃げるな、3年くらい続けろ」と言われた。
就職において、運動部経験がある人間は有利、と聞いたことがある。この、理不尽でインモラルで反知性的な「運動部」を肯定した、あるいは生き抜いた人だけが会社でものし上がれるとしたら、日本社会のクソな部分が延々と再生産されるのも頷ける。