2017-08-04

クラス友達が死んだ

突然、担任が教壇の前で、授業後大事な話がありますと言った。

英語の答案返しをしていた。夏休みまであと1週間を切り、教室はどこかふわついた雰囲気が漂っている。各々夏にどこに行く、何をするだの小声で話していた。

授業後、担任教室に入ってきた。

担任は、どこかずれている。思ったことを言語化するのが苦手で言い間違えや方言が多々混じる。今回も試験の成績が悪いか夏休みしっかり勉強しろといったニュアンスのことを茶化しながら聞くのだろうなと思った。

「今朝東山君が亡くなりました。」

意味が分からなかった。

亡くなるとは何だろうか。明日明後日永遠に会えないし、話せない、何かを共有できなくなることなのか。

そんなはずはなかった。

昨日、東山国語試験に遅れて0点になったことを冗談めかして嘆いていた。

校内で1番厳しい先生の授業中、ムカデが思わぬところから出てきて一緒に必死になって笑いを堪えていた。

入学当初、人見知りで誰にも話しかけられずどこか距離をおいていた私に声をかけてくれた。

担任交通事故だと言った。葬儀の詳細は分かりしだり連絡すると言った。気分が悪い人は早退していいと言った。

「それとついでに言っとくけど、レポート出してない人多いから早く出してね。」

課題提出の催促で話は終わった。

物心ついてから初めての死だった。

今日というのは昨日の延長線で等しく全てに与えられるものだと思っていた。

あいつの分まで生きようなんて白々しいことはまだ思えない。

心のどこかでは、また教室にひょっこりと現れるんじゃないかと思っている。

駄文失礼しました。他に吐き出すところがないのでここに投稿します。

  • 学生時代に友人が(自分の責任ではない)事故で亡くなったけど、最初は実感がわかなかったなあ、混乱して涙も出なかった お葬式に参列して遺影を仰ぎ見たときにはじめて泣いた

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