真面目に答えず、出来る限り嘘と虚構を織り交ぜて答えていきたい。
それなりに波乱万丈な人生を送ってきた私も良くは知らないな。
私が出会ってきた人間は、ほとんど分かりやすく暴力的な奴らばかりだったから。
覚えている範疇でそれっぽいのは、「愛佳は俺の嫁。彼女はまだ知らないだけだ」みたいなことを言った人間かな。
まあ「お兄ちゃんどいて!そいつ殺せない」みたいなものだと思うので、話半分で聞いていたが。
玉乗りに挑戦していたんだが、飛び降り着地するときに勢い余って顔から地面に突っ込んでしまってね。
地面も砂利の混じったグラウンドだから、これが痛いの何のって。
なぜ顔から突っ込んでしまったのか、なぜ玉乗りなんぞをやったのか、今でも自分自身のことなのに理解に苦しむよ。
次点だと折りたたみナイフをたたむ時に、刃の部分を指で押し当ててたたんだことだな。
すぐには血は出てこないんだよ。
時間差で親指がパックリ開いた瞬間を見たね。
それでもテープの絆創膏を貼ってるだけで、傷も残らず治るんだからすごいよな。
おかげで酒の席で語れるような武勇伝がないのが個人的には悲しいところだが。
両方正解だ。