「法で規制されてるからやるべきではない」というのはある種の思考停止だけど、それが思考停止だからと言うのはやっていい理由にはならない。
「法を犯してでも利益を得たい」というのは、(最近ネットの発達で、カタギでもこういうことに参入しやすくなったとは言え)反社会勢力の資金源になっている可能性が高い。
それ自体は「何が問題なの?」と言う余地のあるような犯罪でも、本当に社会悪でしかない犯罪に資金を提供してるようなもの。
今では「幾らお金を出してもいい!」と思ってる、ヘビーなファンだって、最初はライトなファンだった筈。
業界として発展していくためには、そんなライトなファンを大切にしなきゃいけない。
転売ヤーが蔓延して、チケット価格が高騰したとして、ライトなファンは、絶対にそのチケットを買わない。
高騰するほどのチケットなら元々倍率も高いと思うので、チケット自体なかなか取れないと思う。が、ただでさえ取れないチケットを「不正に買っている人がいる」と思ったら、そのうち「ライブ行くこと自体馬鹿馬鹿しい」と思う人も増えてくる。継続してライブに来てくれれば将来的にいいファンに育ったかもしれない潜在顧客を、逃してしまう。つまり、「そのアーティストのためなら幾らでも払うし、転売チケットも買う!」という人は、ファンと言いながら、自分ひとりの満足のために、アーティスト側の損害を作っている。ファンの風上にもおけない。