無能な働き者は銃殺せよというのは、あくまで指揮を取る立場の人間からみた考えだ。
会社はなるたけ早く無能な働き者を解雇せよ、と言い換える事ができるかもしれない。
当然、会社に不利益であれば、他の社員も迷惑している。であれば、やめて欲しい、死んで欲しいと思うのも当然である。
しかし、自分が無能な働き者である場合、取るべき行動は他人から見るそれと必ずしも一致しない。
自分が無能な働き者であると、会社からとってみても簡単に解雇が出来るとも限らないから、すぐに自主退職すべきなのでは。と考える
どこで働いても今のままだと必ず迷惑をかけるばかりで仕事にならない。そうなると死ぬべきなのでは。と考える。
死ぬにしても、働けないから死ぬなんて程度では、もっと不自由を強いられていても強く行きている人がいるだろう。
無能であるから、脳と能がないから、正しい思考をもとに正しい行動を取ろうと自分に強いる。
しかし、正しい思考がわからない。そもそも、そんなものはあるのか。
誰が脳信号の移動経路の過程を、これが正しいものだとして提供してくれるだろうか。
思考は自分自身の力で最善を尽くす他ないからだ。思考の姿の理想を他人からコピーすることは出来ない。
存在するのはあるべき言動の姿である。あるべき姿は、優秀だと思う人、自分が真似できる範囲のものを参考にする。
同じように振る舞おうとし、失敗するのであれば、きっとそれは思考もコピーしようとしている。
自分自身で考えて、言動を人を真似ることで、単調増加的に成長する。
現状、このままだと死ぬしか無いとみなされる状態は、まだスタートラインでしかない。