留年して奨学金止められて退学しそうな二人の大学生の件を見て、改めてそう思った。
たとえば面接で志望動機を問われて、すらすらと100点満点な答えができる奴がいたら、「どこまでが本当なんだろうな」と思うだろう。
それと同じで、たぶん書いてないだけで、女子大生の方にも色々と落ち度はあったんじゃないかと思うし、
男子大生の方にももっと辛い出来事はあったんじゃないかと思う。
施設の出来事について触れるだとか、ゲーム依存に関して詳しく書くだとか、
そういった小手先の技術を少し使うだけでも、状況はもっと変わっていたはずだ。
彼は「男か女かで同情されるかどうかが決まる」なんて言っていたが、とんでもない。
それも多少はあるだろうが、そんなものより圧倒的に大事なのは自己アピール力だ。
同じような苦しみにある人間2人でも、自己の窮状を的確に表現し、
あるいは嘘でも何でも使って注目を引ける方が、同情、承認、関心、フォロワー数、全てを持っていく。
それに対して、ああやって女を憎むことしかできない愚かな男子大生の元に、何が集まるだろう。
男か女かで決まるような程度の差だったらどんなにマシだったことか。
「自己アピールのうまい人間が全てを持っていく」、それが就活界隈だけでなく、
ところで、あえて深く突っ込むと、この自己アピール能力自体に性差がある可能性は十分にある。
たとえば、女性の方が共感能力が高い、というのはよく言われている話だし、
反社会性パーソナリティ障害(いわゆるサイコパス)も自閉症も、男性の方が何倍も多い。