突然思い出しので、しっちゃかめっちゃかだが書いてみる。
数えたらもう5年も前のことだった。
何をしていても頭がボーッとして集中できず、当時の勤めていた職場は勿論のこと、当時住んでいた場所にいるだけで涙と激しい動悸に襲われて、とてもじゃないけど働き続けることはできない状態だった。
朝起きるとうわ言のように、「逃げたい逃げたい」呟いていたり、物を片付けるのさえも億劫で、部屋が物凄くとっちらかっていたのは何となく覚えている。
当時の詳しい出来事は今でも靄がかかったようで、あまりはっきり思い出せないのだ。
やっぱり正常な状態じゃなかったんだろう。うん。
そんなこんなで、何とか頑張っていたものの、ある日限界を突破。
上司に「辛くて耐えられないので辞めさせてくれ」と直談判した。
上司はえらく驚いていたが、「辞めると言わず、とりあえず実家に帰ってしばらく休んでみては」と言われ、実家に帰った。
後から他の人から聞いた話だが、上司は私の様子に全く気がついていなかったらしい。
当時は、迷惑をかけまいと何とか普通に振る舞っていたつもりだったが、それがうまくいっていたようである。
今になれば、「まったく、なにやってるんだ…」という感じだが。
そして、あっという間に適応障害と診断されたのだった。
先生の診察前にカウンセラーさんとはなしたとき「不倫などの特殊な恋愛をしていませんか?」と聞かれたときは、「ああ、そういう理由で疲れる人もいるのだな…」と思ったことだけてはなぜか良く覚えている。
適応障害になったことで、自分から離れていった人も何人かいた。
が、大抵の人は側にいてくれて、それだけでかなり救われた。
当時は一生なおらないんじゃないかと思ったりもしたが、薬を飲んで、きちんと休めば、嘘のように元気になった。
適応障害なんかの精神の病気は、完治と言い切るのが難しいらしく、
寛解(全治とまでは言えないが、病状が治まっておだやかであること)
という、表現を使うらしいこともその頃知った。
が、勝手に完治したと私は思っている。
当時の仕事は辞めてしまったが、なんだかんだ次の仕事も決まり、今はすっかり元気で何の問題もなく働いているのだった。
あれは、一体なんだったんだろうな。
ただ、それだけ。