子供の頃からそうだったのだが、どうも周りの期待と自分の希望がズレている。
学生の頃は「リーダーになるべきだ」なんて先生も担ぎ上げて、委員長だとか生徒会だとかやらせようとした。
一応その期待に答えようとはしたが、どうも自分らしくなくて結局少し不登校になってしまった。
で、次に社会人になってからも「お前はもっとレベルの高いところで活躍できる」なんて言われて、東京だとか中国・アメリカなんかとの取引に回そうとしてくれた。
別に俺は望んではいないんだけどまわりは勝手にどんどん高いレベルに合わせようとしてくれた。
結局この会社を辞めるまで、俺はその要望には答えずに目の前の人達のニーズに答える業務を優先した。
また今、同じように「お前を変えたい」なんて言う人がでてきた。
もちろんその人の言うようにしたほうが一般的にはいいのかもしれないが、俺の価値観とは到底合いそうにない。
俺の価値観は残念ながら一般的な出世だとか成金だとかには興味がなく、非常に優先順位が低い。
1番は自分が自分の周辺5メートルの人たちを笑顔にすることだ。
遠く離れたアフリカの人にも興味はないし、金持ちを喜ばせたいとも思わない。
ただ単に俺は親や兄弟、仲の良い友達や困っている目の前の人を助けたいんだ。