少し前までは、PTAは無駄が多い上に平日に集まるなんて仕事してたらできないじゃんと思っていたが、
もしかして、会社の拘束時間が長すぎるのが悪いんじゃないかと最近思ってきた。
日本では高度成長期を経て女性は専業主婦、男性は会社員という性別役割分業が一般的になっていた。
そして、その性別役割分業で生きてきた世代が徐々にリタイアして明るみに出てきたのが、
仕事だけしてきた男性が定年後、暇を持て余しているという問題。
専業主婦の女性はPTAや、ママ友、地域での交流等を経由して交友関係を作る機会があるが、
男性は「仕事だけ」をせざるを得なかったのでそういった機会もほとんどない人が多い。
それに加えて、通勤時間も含め朝から晩まで仕事、加えて飲み会や残業があれば、
現役時代に趣味を楽しむ余裕もないし、趣味を通じて交友関係を広げるのも難しい。
そんな男性が定年後は会社にさようならと追い出されたら、途方にくれるのは当然だろう。
面倒くささや人間関係の煩わしさもあるので、PTAは素晴らしい、地域交流は素晴らしいと手放しには言えないが、
交友関係の下地を作る機会の1つとしては必要なのかもしれない。
これからの夫婦の大半は共働きで生計を立ていくのが主流だという事。
定年退職後に暇を持て余している男性と同じようにならないかという問題。
結局、会社の拘束時間が長すぎて「仕事だけを考える」人間が量産されている気がする。