自分に対しても不寛容で批判的で、要は自己肯定感が下がりまくるんだな。
逆に他人に寛容になろうと努めたり、他人を褒める方向に意識を向けるだけで、どういうわけか自己受容も捗るんだな
よく「他人に優しく自分に厳しい」のが理想的な人間として語られるけど、たぶんそれは無理。
良いとこ取りはできない。優しさと厳しさはトレードオフだと思う。他人に対して厳しいと、自分に対しても厳しくなる。
他人に対して優しいと、自分に対しても優しくなる。他人は自分の鑑とはよく言ったものだ。
というより、人間は他人に対してふるまうように自分を扱うんだな
たぶん子育てなんかも同じだと思う。親が子に接するように、子は親に接するようになる。
脳にはミラーミューロンとかいう部分あるそうで、そこで他人の行動を自分のことのように感じるんだそうだ。
そんな風に人間の脳には最初から他人との相互作用がプリインストールされてるんだから、
他人にした行為を自分へ引き付けて考える機能があっても不思議じゃない。
あなたが他人を批判する習慣があったら、たぶん自分のことも無意識に批判する思考の癖がある。
色んな宗教で「他人に優しくしろ」というのも、実利的または社会的側面だけじゃなくて、
実はその態度自体がそっくりそのまま自分に対する態度に返ってくる、と昔の人たちが知っていたからじゃないんだろうか。
鬱で退社する前の自分は他人にも自身にも異常に厳しかった。自縄自縛になって精神を病んで社会をドロップアウトした。
環境が変わり、社会復帰してからは以前のように他人に厳しく接するのをやめた。
すると、当然他人からの扱いも変わったし、何より自分自身を無駄に追い詰める癖も抜けてきた。
何が最善なのかは今でも分からないし、不安だらけではあるものの、もう他人を批判し続ける生き方からは距離を置こうと思っている。