そろそろ小満の時期。
おお。1パック250円。
なかなか安くなってきたじゃないの
と思いながら、カゴに入れる。
一緒に買うのはもちろん「ちりめんじゃこ」
できれば1匹1匹が小ぶりの少し高いものが良い。
「釜揚げしらす」のほうが安いけど、
天日干しされた「じゃこ」が美味い気がする。
合わせるなら、やっぱり日本酒ですよね。
こないだ読んだフリーペーパーに
マリアージュが良いみたいなこと書いてあったな。
家に帰るなり、テレビをつけて
山椒の実を外していく。
細い茎が多少混ざるがあまり気にしない。
少しずつパックの中の山椒が減り、
ボウルの中の実が増えていくのが楽しい。
全て取り終わったら、鍋で湯を沸かし
ざらざらっと山椒を入れて30秒。
タイマーをかけるのも面倒なので
心の中で数を読み上げる。
1、2、3…28、29、30
よし30秒。ザルに山椒の実をあける。
さっきまで茹でていた鍋に水をはり
山椒を戻し、辛味を抜いていく。
30分のタイマーをかけ、しばしの我慢。
ここで缶ビールをプシッ。ぐび。ふぅ。
我慢できなくなって、
これはイカんね。イカだけに。というわけで、
2缶目のビールを開けながら
イカ納豆のヌメッとした舌触りを楽しむ。
おお。ツンと辛い。でも美味い。
ビールぐびぐび。
なんて余韻に浸ってると、
水に浸かった山椒をザルに開けて、
グラグラっとしたら、じゃこを投入。
菜箸で鍋底が焦げ付かないように手際よく混ぜる。
もちろん、その間もビールをぐびり。
少し水分が飛んだところで山椒の実を投入。
弱火に火を弱め、かしゃかしゃとかき混ぜる。
水分が飛んでチリチリしてきたら、味見。
おお。天才。これは良いじゃないの。
このまま粗熱をとって、冷蔵庫。
なんだけど、この温かい奴も美味いのよね。
玄関が、がちゃっと開く。
おかえりー。一緒に飲もう。