小学生の頃、夏休みに父親が漫画を隠した。成績が下がっているから、という理由で。
それでも効果が出ないとみるや今度はスーファミのコントローラーのコードを切断した。
朝起きてリビングいったらコントローラーが独立してるではないか。
なんとかしてみようと思っても切れたコードは元には戻らない。
とりあえず振り回してみたが虚しさが増しただけだった。
父親の目論見は、遊ぶものがなくなれば勉強に集中するだろう、というものだった。
結果どうなったかといえば、どうにもなっていない。
僕は屋外に遊びを見出して勉強しなかったし友達の家に行ってゲームをした。
父親の行為で感じたのは尊い愛情などではなくむしろ逆で、正直愛されていないと思った。
そして、この人は僕の嫌いなことをして喜ぶ人なんだ、と思った。
親になった今ならわかる。
どうしてもある種のショック療法を使いたくなることがある。
でも効果なんてないんだ。
逆もしかり。
深読みなんて期待するな。
ただ一つ言えることがある。
子どもとね
自分がどうしようもないクズであることを親に責任転嫁とか救いようがねえな。