2016-02-24

バックストーリーを知りたくなる人

都内楽器店でギターピックを買った時、レジを打ってくれた店員が味わい深い人だった。

アラフォーくらいのきれいな女性なんだけど、髪が薄い。頭皮普通に見えちゃうくらい。

接客は親切丁寧で笑顔を欠かさないし、俺が差し出した右手を両手で包み込むようにお釣りを渡してくれた。

この人の人生はどんなものだったんだろう。なにがどうして楽器店のレジを打っているのだ?

勝手妄想彼女プロ志向バンドマンだった。

努力しても売れず、男性関係でつらい経験をし、バンドは諦めた。失意の就職だったのだろう。

それでも音楽のことは好きだし、音楽を愛している人のことが好き。だから接客は親切丁寧。自分過去肯定する意味もあるのだろう。

実際の彼女人生はこんなものではないかもしれん。短大卒業してすぐ就職したのかもしれん。髪が薄いのはストレスと無縁なのかもしれん。

でも、こんな妄想をしたくなるほど興味が湧く人だった。

まりにも丁寧な接客笑顔にやられただけなののかもしれんけど。

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