ビルオーナーさんから先日、電気の一括契約をやめて個別契約に切り替えるという話があり、
作業服を着て、脚立とケーブルを持った人が来た。今日作業するわけでもないのにケーブルを何に使うんだろう、私にはわからないけど何かに使うのかもしれないなと考えていた。しかしケーブルはもちろん、脚立が使われることもなかった。
工事の打ち合わせなど何もなかった。電気が5時間止まるから月~金曜日の午前からと午後からの工事とどちらがいいかという問いだけだった。既に決定事項だったはずの日曜日は選択肢からなくなっていた。
オーナーさんからは日曜日だと聞いていると伝えるが、日曜日は東京電力の内部が止まるからダメなんだと言う。東京電力の都合であればはじめから追加料金などというものがあり得ないので、きっと工事会社の都合だろう。
平日の稼働中に電気を止めることはできないと伝える。平日でないといけないのなら22時~翌9時の間でないと困る。当然に却下された。
「でも東京電力の都合で停電になるときはどうするんですか?」と言い出した。「電柱を建て替える工事をするときには停電するじゃないですか? 何も対策していないんですか?」電柱を建て替える工事の間中ずっと電気を止める必要はない。それくらいのこと知っているはずの人間に問われ呆気にとられる。
最後に名刺を渡された。「東京電力に認められた○○連合会っていう良い電気屋さんの集まりの会員になります……」と説明されたが名刺にその何とか会の名前はなかった。
線の経路や配電盤の設置位置の確認なんかがあるのかと思ったが、工事内容や手続きの説明さえないままに終わった。平日に工事を行うための言質を取りにきただけだったんだろう。作業員っぽい格好は相手を油断させるためのカモフラージュだったのかもしれない。無駄な時間だった。