家族はお祝いしてくれるけど、まだLINEどころかメールもない小中学校の頃は、
高校2年生の時はたまたま冬休みが短くて、1月8日から学校再開となった。
わくわくしながら学校に行ったのは覚えてる。
初めて、誕生日当日に、友人にお祝いしてもらえると思ったから。
その妄想はみんなに誕生日そのものを忘れ去られていたという現実に打ち砕かれた。
その日は泣きながらバスに乗った。
Wikipediaで読んだんだけど、本来の誕生日って自分が生まれてから、
ケーキを真ん中に家族で顔を突き合わせて食べるケーキは何歳になっても美味しい。
今年はとても忙しくて、ケーキを買う余裕がないなあと思いながら帰ったら、母が買ってきてくれていた。
さくさくタルトの土台にたっぷりの生クリーム、大ぶりで程よく甘いイチゴが乗ったショートケーキは、いつも以上に美味しかった。
きっとクリスマスケーキより、ずっとずっと美味しい。
これくらいの歳になって、早生まれはちょっと得だなって思うようになった。
同学年の友人には、早生まれがうらやましいと良く言われる。
私が小学生の頃は、児童番号も生まれ順だったから、ずっと後ろの方だった。
ついでに50音でもかなり後ろの方になる苗字なので、中高大でも後ろの方だった。
ちなみに成績もそんなもんであった。
いつも誰かの後ろにいる日々だったけど、それも悪くなかったのかなあと思う。
来年のこの日は30歳。まだまだ何にもできやしない人間だけど、
せっかくだから色んなことに挑戦してみて、今より少しだけ素敵になって30代を迎えられればいいな。
30代になるまでの隙間を、無為に過ごすのではなく、いつもいつでも何かある日々にして埋めていければ素敵だと思う。