ビジネス用語にカタカナが多い理由 - Chikirinの日記 という記事を読んで、何となく説得されそうになった。
「ビジネスやITでカタカナ用語が多いのは、それらの分野で使われている概念の多くが日本では生まれなかったから。
カタカナの用語が多い分野ってのは、日本で遅れている分野なんだよ。ちゃんと日本語にしろなんて言ってる奴ってバカじゃね~の?」
といったところだ。
なるほどねえ。確かにそうかもしれないなあ、とは思ったのだが、
でも、「そんじゃーね」と、思い付きを言い放ってブクマを拒否するようなブログの言い分を鵜呑みにすると、足元すくわれるような気がしたので、
自分の頭で考えてみた。
性で使われている概念の多くが日本では生まれなかった・・・なんてことはあり得ないわけで、
むしろ、江戸時代の浮世絵から、現代の世界ではまれに見る性風俗産業の多様さに至るまで、
もろもろ考えてみるに、この分野で日本が遅れているとは考えにくいのだが、
現代の日本では「まぐわい」とか「性行為」より「セックス」という言葉を使うのが普通だ。
一々例を挙げることは控えるが、この分野の用語は一般に、カタカナを使うことのほうが多い気がする。
で、乏しい脳みそで考えてみたのだけれど、やはり、日本語を使うと生々しく聞こえるからだろうか?
少なくとも、現代の日本では、性行為に関する話題はあまり直接的には口にしないというか
ぼやかして語るべきとされている。
良く知っている日本語で語るより、外来語を使ったほうが、直接的な感じがしないのは確かだ。
とすると、ビジネスやITでのカタカナ語の氾濫はどうだろうか?
エロ小説であえて日本語の隠語・淫語を使ってるのも生々しさが強調されてよりエロくなるってことか。納得した。