夏の終わりを告げる増田旅館。かょ離出す丸月をリワオの綱（回文）

「先生、スイカ置いておきますね。

先生が果物を召し上がりたいだなんて珍しいですわ」

「ありがとう、もう夏も終わってしまいますからね、

夏らしいことは何一つ行いませんでしたから、夏のものでも食べてみたいと思ってね」

「そりゃ、先生は毎日毎日こもりっきり缶詰で、原稿をお書きになってらっしゃるから」

「ははは、なかなかホットエントリーを書くのは難しくてね。ははは」

「私には、よく分かりませんけど」

「それにしても、あの風鈴はもう外してしまいませんか？」

「あら、まだ少しの間はいいじゃないですか、夏の余韻ですよ」

「いや、どうもあの音は、はやり苦手でね」

「でも先生、風鈴の音が本当にお嫌いでしたら、自分で取ってしまわれるでしょ？

本当は、先生夏が好きなんですよ、

それに、あの風鈴は先生がお付けになったものですし、ふふふ」

代わりに返事をするかのように風鈴がチリンと鳴った。

あー、旅館って雰囲気が独特でいいわよね。

15時くらいにチェックインしちゃって、

晩ご飯までの２～３時間のあいだ、

何していいか分からない状況がいいじゃない。

そういう旅館感。

で、ご飯食べた後も

せいぜい20時前後なので

また、そこで何していいか分からない感じ。

まあ、お風呂行ったりはするけど。

なにやってるか、分からないしさ。

で、天気予報の出てくる地図が見慣れなくて、

やっと、ああ、いまここら辺にいるんだなんて、

天気予報の地図も新鮮だったりして。

私も増田プロになったあかつきには、

１泊旅館にでも泊まってみたいわね。

今日も素敵な増田を。

私の場合、結構一晩以上漬けててもいいような気がするわ。

まあ、飲み頃は自分で探してみてね！

すいすいすいようび～

今日も頑張りましょう！

2015-09-08