筋道立てて会話や説明をしている。
それでも、たまに話を理解してくれない人がいる。
最初の人にはそれは丁寧にかみ砕いて説明したり、適切な例えを用いたりしたのだけど、いつも結局最後は「やる気があるのか」とか怒鳴られてものすごいストレスが溜まった。
次の人のに出会ったときには、前回の反省を生かして、極力相手にしないことにした。
職場の他の人や、クライアントや系列の関係者には通じる説明に「お前が何を言っているのかさっぱり解らない」と言われたときは、愛想笑いを軽くして、その場を離れた。
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最近、その二人目の方に再会。
となりの部署に異動していたのだけど、稟議書をそちらと横断的に回していたら、そのオッサンのところで止まった。
曰く「何が言いたいのかさっぱり解らない」
ため息と苦笑いが抑えられず、軽く俯き、適当な言い訳をして書類を引き上げた。そのままこっそり向こうの課長や部長にも見てもらったのだが、特に解らないとは言われなかった。
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なんというか、世の中にはまあそんな人がいるもんで、話が通じない人は相手にするだけ損だというのは社会人になって僕が学んだ社会知の一つだ。
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適当に流していればいいのだ。