昔、一眼レフを買ったときに舞い踊る気持ちで紅葉の写真を撮りにいった。
そして、一枚写真を撮ったときに、私はものすごく衝撃を受けた。
なぜかと言うと裸眼で見る紅葉より、一眼レフを通した紅葉のほうが美しかったのだ。
一生懸命頭を悩ませ、いろんな人に話を聞いた。
さまざまな答えが返ってきたが、一番印象に残っているのは
という二点だった。
よって私はカメラのレンズは裸眼で見える意味での真実は写していないという結論となった。
これは2年前ぐらいの話なのだが、つい最近あるプロモーションビデオを見た人のコメントで
「こんなに美しい世界を普段見ていたということに改めて感動しました」
そして常にカメラのレンズを私たちの目につけているわけではないとすると、その世界は存在しないのと同義なのではないか。
中学生の頃授業で読んだ文章で、はっきりとは覚えていないのだが
「世界から色が消えるときは、白と黒しか判断できない犬のみがこの世に残ったときだ
たとえカラフルな景色が存在しているとしても、この世にそれを見ることができるものがいなくなれば、世界から色が消えることと同義だ」みたいな文章を読んだことを思い出した。
それに似ている気がした。
つまり何が言いたいかというとプロモーションビデオの内容と普段わたしたちが目にしているものは
別物と言ってもいいのではないか、ということ。
だから悪いということでもないし、あんまり深く考えずに美しければいいじゃん、みたいなことを言われそうだが
なんとなく思ったことをまとめてみた。
adobe「写真に撮ったままではなく、見たままの映像を再現しましょう」
本当に「見たまま」の像、例えば網膜からの信号を直接読み出してディスプレイに表示してみたら、それは「見てるつもりの景色」とはだいぶ違うんじゃないかな。視野の中心しかはっ...