2015-06-06

unlimited blade works

以前見て感じたことと、今見て思うこと。

全然違う。

当時は凛ルートの士郎のあり方にあこがれた。

真っ直ぐに愚直に実直に生きる姿。

逆に、桜ルートの士郎は理解はできても共感はできなかった。

それが今では桜ルートの士郎の生き方にこそ共感する。

本来のあり方、というものが何かはわからないけど、

これこそがあるべき一人の人間の姿なんじゃないか、って思う。

みんなを救いたい、みんなが幸せに暮らせるように、笑顔で生きられるように。

ほら、現実だってよくあるじゃない。

社会貢献途上国支援、誰かの役に立ちたい、って。

極端なとこいくと、こうなるんじゃないかなと思った。

ルートでのアーチャーの言い分も、当時はまったくわからなかった。

なんであきらめた、なんでそんな風になってしまったんだ、と。

真っ直ぐ夢を追い続ける士郎こそが正しいと思ってた。

作品に触れる自分の背景が全く違う。

当時は中学生。多感な時期だったんだろうねえ。

自分が知ってる世の中といえば、学校という限られた社会と、テレビを通してみる社会

当時の道徳の授業では、貧困問題についてよく取り上げられてたなあ。

食べるものもろくにない、学校にも行けない、朝は片道2,3時間の川へ水汲みに行くことから始まる。

貧しい国の貧しい子供たち。自分たちが恵まれていること、恵まれている自分たちができることはなんだろう、なんて話をしていたのが心に残ってる。

そんな自分fateプレイして、あこがれたのは、UBWの士郎の生き様だった。その理念にあこがれた。

こうやって生きられたらどんなに素晴らしいだろうか、と。

今年で社会人5年目。あ、高卒です。

そんな自分が、先週UBW21話を見て、「あれ、なんか…」と違和感を覚えたんだよ。

当時の心にあれだけ響いたものを見て、心に浮かんだものはまったく違う思い。

何も知らなかったか理想に憧れられた。

働いて5年たつ中でわかる、自分ができる数少ないことと、圧倒的多数のできないこと。

みんなのためにありたい、誰もが笑顔でいられるように。それが美しい生き方だろう。

…なんてことを、無邪気に掲げていられるほど、真っ直ぐには生きてこれなかったよ。

せいぜいできることはといえば、

ルートの士郎の生き方のように、目の前にいる、大事な人、たった一人のため、ってことぐらいなもんだ。

自分一人でも精一杯なんだから、それができるだけでも立派なもんだと思わない?

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