都内のSI屋に勤めている。ありがたいことに今年も6人の新人が入ってきてくれた。ここ10年くらいかな、コンピュータに興味のない人が入ってくるようになった。採用するほうの問題なのだろうけど、やっぱり興味がない人ってのはすぐにわかる。作業を説明したときにその仕組みまでは考えないから。いったん手順通りに作業をする。ここでまた別れる。なんか自信のある人は、手順外のことが発生したときに、かなり無理な操作をする。予想外が発生したら連絡してください、というのだけれど、どうにも連絡したら負けだと思ってるようだ。
話がそれた。
コンピュータに興味がない人が多い。新人もそうなのだけれど、上司はほぼ興味がない。昔はあったのだろうけど、いつの間にかついていけなくなって、拗ねてしまって、男は現場じゃなくて人の上に建つ仕事をしてこそ、35にもなって現場で使われる立場なんて我慢できない、なんて言い訳を済ませて、リーダーやらになっていくのだろう。私は興味があるから吸収し続けて、ついていく、という感覚ではなく、そこにいる、感覚になっただけなのだが。結果的にフルスタックエンジニア(笑)になっただけだ。あと、フルスタックエンジニア、なんて、使う側が便利だからつけた名前だよ。そりゃ専門家数人使うより、1人にやらせたほうが安いからね。単に金の問題だ。フルスタックエンジニアなんて幻想だけれど、なかにはそういう人「も」いる。で、雇う側にしてみたらそういう人が都合がいいから、フルスタックエンジニアじゃないとこの先生き残れない、なんていう。選ばれないんだから生き残れないよ。でも、そんな人は東京にしかいなくて、何人いるんだろう。
また話がそれた。
政治経済学部卒で入ってきた男性がいた。どうしてこの業界、わが社を志望したのかさっぱりわからないのだけれど、ありがたいので研修してOJTとなる。すぐOJTとかヨコモジの名前を付けて現場至上主義になるのは中小の悪いところだけれど、こればかりはどうしようもない。すまない。で、OJTを始めるとすぐに判る。興味ないんだな、と。だから手順が判らない、とか、研修で聞かなかった、とかいう話になる。だから、説明する。自分で作業したほうがはやい位の時間をかけて説明する。その上でやっと手順を解ってもらえる。仕組みはわかってもらえない。興味がないんだ、とこちらが判ってからは「こないだ説明したように」なんて言わなくなった。興味がないから仕組みが判らず、だから以前の説明と今回の作業が結びつかない。毎回毎回あたらしいロボットが職場にやってくることになる。
でも、そのうちなんとか判ってきて、それなりになっていくのをずーっとみてきた。でも、興味がないから「知らないからやってみたい」にはならない。
長いうえに駄文。