2015-01-25

時空管理局本局執務官採用試験 論文試験

管理世界Xに船籍を置く民間時空船が、24個の第一級捜索指定ロストロギアを運搬していたところ、高ランク魔導士Aが、窃盗意図をもって魔法による遠距離攻撃を行った結果、当該時空船は難破し、積載されていたロストロギアは全て管理世界Yに散逸した。なお、Aは元管理世界住民だが攻撃時は高次元空間に居住しており、遠距離魔法攻撃も同高次元空間から行われている。また、管理世界Yは魔法文化次元世界との接触も一切有していない。

たまたま当該時空船に乗り合わせ、特定居住地や籍を有していない当該ロストロギア発見者Bは、自らも管理世界Yへと渡ったが生命の危機に直面したため、魔法文化に触れたことがなかった現地住民Cにインテリジェントデバイス譲渡し、当該ロストロギアの捜索及び回収を長期に渡って行った。同時に、Aと共に生活を送り、Aの支配下にあったDが管理世界Yへと渡り、B及びCと魔法による戦闘行為複数回行われ、当該ロストロギア強奪も行われた。

以上の事実関係を前提として、以下の問いに答えよ。

〔設問〕

1.Aによる時空船破壊行為に対して管理世界Xが取れる措置学説も踏まえて検討せよ。

2.管理世界YにおいてなされたB、C、Dの魔法使用に対して、時空管理局は管轄権行使が可能かどうかをそれぞれ検討せよ。論述に際しては、異なる立場から意見も書き、それに対する反論も明確に述べること。

3.仮に管理世界Yが次元世界との交流を有していた場合、設問2の解答は変化するかどうかを検討せよ。その際、必要な前提条件がある場合はその内容を解答用紙に明記すること。

4.Bによる現地住民に対するインテリジェントデバイス譲渡に関して、学説及び判例を踏まえつつ、適法かどうかを論じよ。

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