自分の昔やった失敗を「○○事件」というセンセーショナルな題名で覚えておられる同級。
だが、彼の知っている情報に齟齬が発生しているので、事実を教えると「なんだ、しょうもない。」の一言で一蹴。
たとえば、同級がこの辺り一帯の地主で、寝てるだけで収入が入ってくるような人間だったらその「しょうもない」も許せたのだろう。
ただ、彼も僕もフリーターだ。僕はその一件でトラウマを抱えたままのフリーターだ。彼も在学中は楽しく過ごしていたにしろ成人して数年経ったフリーターなのだろう。
急にアホらしくなってしまった。それをトラウマとしてしか処理できなかった環境にも、そう仕向けてしまった全てにも。
卒業してから出てきたのが当時センセーショナルであった話題を深く調べようともせず、
事実を知れば「しょうもない」と一蹴してしまうような人間だなんて。
挙句フリーターである。多分学校的には「レールは用意したが乗らなかったのはお前等だ」と言うに決まっている。
政治にも何も興味は持たず、三大欲求の性欲が時折満たされないまま大人になり、その欲が満たされた時の過ちで子か水子を背負う羽目になる。
そんな大人を作る学校がこの世にはあるのだ。
それに呆れてしまった。
Twitterで学校名を検索すると現役生がやっぱり中途半端なことをして楽しんでいる。
Twitterの「オタク」を標的に現役の「ツレ」と共謀して「オタクシメよう」なんて話をしている。
そんなものをいつまでも続けている悪習そのものに呆れてしまった。
私が権力を持っていれば、とか「無敵の人」になってしまったら、とかそういう幼稚な気持ちが時折顔を覗かせる。
だがしかし、そんな現実に呆れて天井を仰いでしまうと全てを忘れさせる夢の世界が私を待っている。
だけど、夢から覚めて、朝起きてドアを開けた後にまた外で同級に会ってしまったら、私はずっと笑っていられるのかが定かではない。